ずいぶん前から日本食は素晴らしいと世界から絶賛されていますが、管理栄養士として食と栄養の視点から素晴らしさを伝えると
「自然に栄養バランスがよい食事になる」「SDGsに貢献できる」
この2つが主に挙げられます。
主食であるお米とたんぱく質源である魚や大豆食品、そしてお浸しなどの野菜や海藻類。
昔ながらの定番のような日本の食卓には、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病とは縁遠いとお分かり頂けるかと思います。
そして、このような牛肉を主とした肉類の登場頻度が少ない日本の食卓は、二酸化炭素の排出の少ないSDGsに貢献できる食事と位置付けられます。
玄米、焼き鮭、野菜のお浸しといった少しお粗末にも感じるいわゆる日本食の素晴らしさは、
【伝統的だけれども、環境問題が大きな局面を迎えているこれからの時代に再度注目すべき食事】であることは間違いないと思っています。
【日本食は身体に優しい地球に優しい誇らしい食事】なのです。
さて、そうはいっても今私たちは戦時中でもなければ戦後でもない、現代を生きています。
現代を生きている限り、あちこちに美味しいもの誘惑は付いて回ります。戦後から現代までに根付いた飽食の時代はそう簡単に私たちから切り離せません。そして、それを無理に振り払う必要もないと思っています。
何にしろ、極論は成り立ちません。
粗食をして身体と地球にちょっと優しいことをしたら、そんな意識高い自分にちょっとご褒美としてデザートを食べる。
デザートを安心して食べたいから粗食にしてちょっと意識高く保つ。
ストイックになる必要もないけど、
一人一人のある程度の自己管理がとても重要な時代となります。
ちょっとの意識がバランス良く変化するものです。
思考のバランスを保てば選択が変わります。それは健康にも良い影響として働きます。
そんなわけで
【ご飯と焼き鮭と野菜のお浸し野菜の煮物といった質素な粗食弁当を選べば、ちょっと豪華な美味しいデザートが付いてきますよ!】
という商品はどうでしょうか?
ちょっと物足りないくらいのシンプルなお弁当に、そのぶんちょっと豪華なデザートをコラボしたり。
デザートは幾つか提示したものから選べるとかすると嬉しいかな。
お弁当とデザートと単品で買うこともできるけど、あらかじめセッティングされていると、
なんとなく選びやすくて買いやすいのかなあとも思います。
人間て「社会的・世間一般的に良い行いとされていない」選択には罪悪感が付きまとうものです。
【地球にも身体にもちょっと善い選択をした自分へのご褒美】
と考えられることで、罪悪感が軽減され、善いことも悪いこともしたい!人間の欲を刺激できるのかな?なんて考えています。
コメント
投稿いただきありがとうございます!面白い発想ですね(^^)消費者は販売しているものを購入せざる負えない時があるので、勝手にバランス面・環境面を考慮してあるといいですね。
こちらこそコメントありがとうございます!とても嬉しいです!
「購入する側」に「購入させたい側としての意図」をいかにして組み込ませて操作できるか?がキーポイントになるような気がしています。元気に健康になるための魅力的な導きがあちこちにあるといいなって思っています!
こんにちは。こちらも興味深いご投稿ですね。当方は、美味しいものはカロリーが高いと信じてやまないタイプですが、このような形で、ご褒美がつくとやってみたくなります。
提供側の工夫で、理想を実現する方向性、とても面白いと思います!
とても嬉しいコメント本当に嬉しいです!ありがとうございます!
身体に良いことばかりじゃ動けない人っていっぱいいるなと思って考えました。意識としては良いものを選択したいという気持ちがあったりするので、そこをちょっと広げられるのが、こういった商品販売だったりするのかな?なんて思っています。
わたしも、美味しいと言われるものはカロリーで計れるような気がしてます笑